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タイムパラドックスの最高傑作!

00120452000.jpg映画『プリデスティネーション』を観てきました。
珍しくオーストラリア制作のSF映画で、原作はSF界の巨匠ハインラインのタイムパラドックス物です。

この映画、ある人物の数奇な運命の物語なのですが、捨て子として施設で育った彼女は大変優秀な頭脳の持ち主で、政府関係の施設の研究候補生として訓練を受けます。
しかし、結局不合格となり、落胆しているところで行きずりの男性と恋をして女の子を出産します。
しかし、この女の子は何者かに誘拐されてしまうのです。
落胆し、悲しみに暮れる彼女。
産後の肥立ちが悪く、結局二度と子供を産めなくなるのですが、実はこの女性、両性具有だったことが判り、子宮をとってしまうのですが、男性の機能は正常なので、ここから男性として生活していくことになります。
ある日、ニューヨークのとあるバーで、バーテンダーに自分のこの数奇な運命を話す彼。
実はこのバーテンダーは、時間管理局のエージェントだったのです。
彼の運命を変える元凶となった、自分の前から姿を消した、その行きずりの男性に会わせてやると言って、このエージェントは、彼が彼女だった頃に行きずりの男性と出合った場所に彼と一緒に時間旅行をするのでした。
そこで彼は、自分が女性だった時に出会った行きずりの男性は、男になった自分であることに気付くのでした。
そして、生まれた子供をこのエージェントが誘拐し、昔に戻って、施設の前に置いてゆくのです。
実は、彼が女性だった頃、訓練を受けていた政府施設というのがこの時間管理局で、男になった彼女は、そのツテで時間管理局のエージェントになり、優秀な働きをしていきます。
そして、実はあのバーテンダーのエージェントはこの彼であり、時間の歪が起きないように彼を彼女に会わせ、その子供を誘拐し、全てが運命どおりに進むように画策していたのです。
という感じで、エンディングへと話は進んでいくのでした。

以前、当ブログで広瀬正の『マイナス・ゼロ』という、タイムマシン物のSFを紹介しましたが、その小説では自分を身籠った女性が出てきます。
この話はそれを上回って、自分の精子と自分の卵子が結合して自分が生まれるという話で、生まれた自分が成長して男性の自分と出会い、自分を産む。
始まりが終わりで、終わりが始まり。ニワトリが先か、卵が先か。といった感じで、完全に自己完結で、無限のループを繰り返しています。
この原作の翻訳タイトルは『輪廻の蛇』。
まさに、自分の尻尾を呑み込んでいる蛇のような話です。

男役と女役を同時に演じているサラ・スヌークの男前っぷりには感心します。
というわけで、私がタイムマシン物、タイムパラドックス物が好きだということもあるのでしょうが、久々に面白い映画でした。




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  1. 2015/03/16(月) 00:56:00|
  2. 映画評論
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これも映画化されました『ヌイグルマー Z 』

T0017134p1.jpg以前このブログで紹介した、大槻ケンヂの『縫製人間ヌイグルマー』も昨年映画化されました。
大槻ケンヂが原作で、監督が『片腕マシンガール』の井口昇ですから、これはもうDVDを買うしかありません。

この映画、小説を原作としていますが、内容は仮面ライダーやスーパー戦隊シリーズ的な変身ヒーローアクションものになっており、登場するサブキャラと「ヌイグルマー」という単語が同じなだけの、全くの別物の作品に仕上がっていて、超チープでB級な井口昇テイストに満ちあふれています。

地球でテディベアに寄生した綿状生命体ブースケ。
そんな彼のもとにロリータファッションに身を包んだ夢子が現れますが、何をやってもダメな彼女にブースケは自分と一緒に響子を守るよう命じます。
人類滅亡の危機が迫り、響子が窮地に陥ったとき、夢子とブースケが合体し新ヒーローヌイグルマーに変身するのです。

主演はショコたん中川翔子、変身後のヌイグルマー役にカラテガール武田梨奈といったメジャーどころが出ていて、この二人に関してはB級要素が少なく、みごとなヒーロー(ヒロイン)っぷりでした。
私はどちらかというと、おっさんの顔をした人造赤ちゃん人間やゴスロリで片腕がマシンガンの片腕ロリータ、マチャミみたいなオッパイビームを出す女の人たちの方が面白くて好きなんですけどね。

という訳で、本作品は大槻ケンヂと井口昇によるB級同士のコラボによる超B級作品です。
やっぱり、こういうおバカ映画は好きですね~。




  1. 2015/02/22(日) 10:25:44|
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映画『赤×ピンク』は原作を超えるか?

poster2.jpg以前このブログで紹介した、桜庭一樹の『赤×ピンク』が昨年映画化されたので観に行き、さらに面白かったのでDVDまで買っちゃいました。

内容は、地下女子プロレス(キャットファイト)で闘う、思春期特有の悩みを持つ女の子たちが仲間たちとの格闘や交流を通じて成長していく物語なのですが、この話を映像で表現するとこんなに面白くなるのかといった感じで、スバラシイ仕上がりになっています。

小説の方は、どちらかというと少女の内的世界が表現の中心になっており、80年代に花開いた大島弓子ら二十四年組の少女マンガに似た雰囲気を醸し出していて、尾崎翠から倉橋由美子へと繋がる『少女小説』を引き継いだ作品なのかなと私は思っています。
それに対してこの映画は、映像によるビジュアル表現の楽しさを極限まで追求した作品で、これぞエンターテインメントといった作品なのです。

リングの上で華麗に格闘するコスプレ美女たち。
特攻服の空手家皐月、SM女王ボンテージのミーコ、ロリータファッションのまゆ、チャイナドレスの上海娘リリーちゃん他、巫女さん、AKB風アイドル、ミニスカナース、ミニスカポリス、ゴスロリ、アメコミ風覆面ヒロインなど、原作には出てこないキャラが銀幕を彩り、臨場感あふれる格闘シーンを繰り広げています。
また、皐月とリリーちゃんの同性愛のベッドシーンは、カメラアングルやイメージ映像でごまかさない、ボカシが入るほどの本気撮影です。
監督は、アクションをとらせたら日本一、スーパー戦隊シリーズでおなじみの坂本浩一。
出演者は仮面ライダーやスーパー戦隊に出ていた女性たちが多いので、そのギャップがまたおもしろかったりします。

ところで、小説や漫画が原作の実写版映画は、多くの場合、原作のファンからダメ出しされることが多いのですが、私は全く気にならないし、映画と原作は別の作品だと思っているので全然OKです。
そもそも表現媒体が違うし、1時間半から2時間の長さの中で原作をそのまま表現することなんてできないし、表現の主体者は原作者ではなくその映画の監督なのですから、原作と違うのは当たり前なのです。
『宇宙戦艦ヤマト』の実写版も『ドラゴンボール』の実写版も観ましたが、あれはあれでアリだなと思っています。
映画は「原作と違う、違わない」ではなく、自分にとって「面白いか面白くないか」であり、有名監督が多額の製作費をかけて超大作を撮っても面白くなければただの駄作、無名の監督のチープな自主製作映画でも、面白ければ私にとっては大傑作なのです。

そんなわけで、この作品はB級の匂いがぷんぷんする間違いなく面白い作品です。
同じ内容でも、女性が表現するのと男性が表現するのとでは、こんなふうに違ってくるのかといった感じです。
できれば、今回ストーリーにあまり関わらなかったキャラクターの巫女さんやミニスカナース、ミニスカポリス、ゴスロリ、アメコミ風覆面ヒロインたちで次回作を作ってくれないかなと思っているのです。





  1. 2015/02/08(日) 16:53:19|
  2. 映画評論
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邦画の最高傑作か?

kataude01.jpg私は映画が好きで、以前は年間200本くらい映画館で観ていました。
ハリウッドの超大作アクションも、フランスの小難しい映画も分け隔てなく観るのですが、特に好きなのはB級でおバカな映画です。
そんな私が邦画の最高傑作と心の中で秘かに思っているのが、映画『片腕マシンガール』です。
日本の映画の表現規制を一切無視した過激な内容に日本では一切スポンサーが付かず、海外資本で製作されて日本に逆輸入されたという、いわく付きの映画です。

弟と二人暮しの女子高生ユウ。
その唯一の肉親である弟がイジメを受けて殺されてしまいます。
事件は警察によって自殺として処理されてしまいますが、弟の残したノートから彼がイジメを受けていたことを知り、そのイジメの主犯格が忍者の末裔のヤクザの息子であることを突き止めます。
弟の無念を晴らすべく、復讐を誓う女子高生ユウ。
イジメの共犯者の自宅を次々と襲い、ついにヤクザの屋敷へと突入します。
しかし相手は忍者の末裔。あと一歩のところで捉えられ、日本刀で左腕を切断されてしまうのです。
命からがら逃げ出した女子高生ユウは、弟と一緒にイジメられ殺された友人の両親に助けられます。
自動車修理工場を営む彼らは、切断されたユウの腕に特製のマシンガンを取り付け、一緒に復讐すべく特訓をするのです。
次々と現れる『ひょうきん族』のコントのような強敵と敵の最新兵器。
飛び散る血しぶき、唸るチェーンソー。
闘うセーラー服の少女と火を噴く左腕のマシンガン。
友人を失い、仲間を失いながらも、次々と敵を倒して復讐を成し遂げるのです。
復讐のはかなさや暴力で解決することの虚しさなどという甘い考えは一切なく、何の迷いもなく復讐に徹する姿は、逆に清々しささえ感じてしまいます。

撮り方によってはグロさしか残らなくなるこのテの映画を、これだけの残虐描写なのに芸術のレベルへと昇華させたのは、肉親と肉体の喪失という少女の通過儀礼としての内的世界を、復讐という舞台装置を通して、徹底的に表現したからなのかもしれません。

洋画の『キル・ビル』や『プラネット・テラー』に通じるものがありますが、洋画では決して表現され得ない日本人の深層心理と日本のサブカル文化特有の、少女マンガの世界がここにはあるのです。

(初出2011年8月の原稿を編集再録)





  1. 2014/09/08(月) 16:33:21|
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Author:山女ひろし
札幌在住
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