がやがや2

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書評 『痴人の愛』 谷崎潤一郎

15.jpgカフェで女給をしている15歳の美少女ナオミ。
そんな彼女を普通の会社員である譲治が身請けし、自分の好みの女性に育て上げようとします。
ハーフっぽい顔立ちと、色白で均整のとれたプロポーションは成長とともに磨きがかかり、譲治はそんな彼女を溺愛していきます。
そしてナオミは、肉体的な成熟と共に自由奔放で淫蕩な魔性の女へと変貌を遂げていくのです。
人妻の身でありながら、複数の学生たちと遊びまわり次々と関係を持っていくナオミ。
そんな彼女に翻弄され、苦しめられ、身を持ち崩していく譲治。
彼は、ナオミが自分の手に余る女になればなるほど、ますます彼女を溺愛していきます。
譲治は、決してナオミの育て方を間違ったわけではありません。
なぜなら彼は、こうなることを心の底では望んでいたのですから。

私がこの作品を読んだのは25年ほど前、大学を卒業する頃か、就職したばかりの頃だったかと思います。
そんな頃、私の行きつけの喫茶店に新しく入ってきたウエイトレスは、定時制高校の1年生で、あどけなさが残る笑顔が可愛い美少女でした。
彼女を初めて見た時、カフェの女給だった15歳のナオミを思い出し、妙にドキドキしたのを覚えています。
そんな彼女も今ではもう40歳。今はどうしているのでしょうか。

私は今までこの本を10回くらい読み返しています。
今回このブログを書くにあたり、はじめの数ページを読んだのですが、あまりの面白さに止まらなくなり、また最後まで読み返してしまいました。
この流れるような美しい文章は、見事としか言いようがありません。
そして、ストーリーの単純さがさらにそれを引き立てます。
やっぱりこれは、何度読んでも面白いです。

この小説を読んで以来私は、『ナオミ』という名前と、自分勝手でワガママでアンモラルな女性に、妙に惹かれるようになってしまいました。
『痴人の愛』は、私の女性に対する幻想をすっかり変えてしまった恐るべき作品なのです。


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テーマ:読書 - ジャンル:小説・文学

  1. 2011/08/19(金) 23:30:30|
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山女ひろし

Author:山女ひろし
札幌在住
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