がやがや2

----------  大人の秘密結社 『がやがや倶楽部』 WEB 版 ---------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

書評 『頭の中身が漏れ出る日々』 北大路公子

ISBN978-4-569-67995-2.gif静かなBGMが流れる昼下がりの文教堂。
平日の昼間ということもあり、客もまばらで、心地のいい静寂が店内を包んでいます。
そんな静まり返った店内に、突然「あはは~」という間抜けな声が響き渡りました。
クラッシックのコンサート会場を思わせる上品な静けさは、そんな一人の中年男性の笑い声で台無しに。
男は自分の笑い声に驚いたのか、「あっ・・・」と言いながら辺りを見渡し、周りに誰もいないのを確認すると、手に持っている北大路公子の文庫本『頭の中身が漏れ出る日々』をしっかりと握りしめ、レジへと向かうのでありました。
ちなみに、この本を読みながら声を出して笑っていた中年男性とは私のことです。
私は今まで、マンガを含めて相当な数の本を読んでいますが、一人で読書をしていて声を出して笑ってしまった著者は過去3人しかいません。
これでめでたく4人目の栄冠に輝きました。オメデトウ。
で、この本ですが、札幌在住の40代独身女性の著者が、客観的に見れば『サザエさん』のような平凡な日常生活をつづったエッセイなのです。
母親に言われた一言。
父親と交わした会話。
雨の日の買い物。
友人と居酒屋へ行った話。
担当編集者と東京で飲んだ話。
たったそれだけの、どこにでもある出来事なのに、この著者がそれを文章に著すと抱腹絶倒の超ギャグエッセイへとトランスフォームします。
豊富な語彙、巧みなレトリック、流れるような文章に圧倒的な表現力。
複数の場面を撒き散らし、読み進めていくうちにそれらの断片が1本の糸でつながっていく様は、まるで推理小説を彷彿とさせるのですが、その結末が日常のくだらない出来事だったりするので、そのギャップに思わず笑ってしまいます。
まぁ、文章表現の技術よりも、どうやったら文章がこんな構成になるのかが不思議で、ぜひ著者の頭の中を見てみたい気がします。
「こんな面白い人が札幌にいるなんて」と、思うだけでもちょっとワクワクした気持ちになれる、そんな1冊です。



スポンサーサイト
  1. 2013/06/13(木) 23:10:34|
  2. 書評
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

山女ひろし

Author:山女ひろし
札幌在住
自由人

カレンダー

05 | 2013/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。