がやがや2

----------  大人の秘密結社 『がやがや倶楽部』 WEB 版 ---------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

書評 『ときどき意味もなくずんずん歩く』 宮田珠己

4195230.jpgそれは数年前のこと、都心から筑波研究施設へと向かう、つくばエクスプレスでの出来事でした。
平日の昼間ということもあり、客もまばらで閑散とした車内には走行中の車両の音だけがBGMのように鳴り響いていました。
そんな静まり返った人気のない車内に、突然「ぶふふ~」という間抜けな笑い声。
声の主の中年は自分の笑い声に驚いたのか、車内を見渡して他の乗客の様子をうかがいましたが、他の乗客はそんな中年男性を気にすることもなく各々が携帯に集中しており、そんな様子を見た中年男性はホッと安堵の表情を見せながら、宮田珠己の文庫本『ときどき意味もなくずんずん歩く』をニヤニヤと笑いながら読み続けるのでした。
そうです、本を読んで声を出して笑っていた中年男性とは私のことです。

東京で仕事をしていた頃、毎日の外回りは電車移動だったのですが、たまに千葉だの筑波だの鎌倉だのに遠出することがありました。
そんな時は、平日昼間の空いた電車で片道1時間の小旅行のような雰囲気があり、東京のセカセカしたビジネスシーンから解放されて、ひとりのんびりと旅を楽しんだものでした。
そんな時のヒマつぶしのために、私は営業カバンの中に常に文庫本を2~3冊しのばせておりました。
事務所が神保町にあったということもあり、神保町の三省堂に毎日のように通っては新たな読書分野を開拓していたのですが、その時に見つけたのがこの本です。
私は歩くことが好きで、ススキノから酔い醒ましに歩いて帰ったり、夜中に映画を見て電車がなくなっても平気で歩いて帰ったりするほどなのですが、そんなこともあって、まずこのタイトルに惹かれてしまいました。
中身を確認すると、軽快な文章で日常をつづったエッセイのようで、営業途中の電車の中でも気楽に読めそうだったので、迷わず購入したのです。

以前このブログで北大路公子の『頭の中身が漏れ出る日々』を紹介した時に、「私が読書をしていて声を出して笑ってしまったのは3人」と書きましたが、実はそのうちのもう一人がこの宮田珠己です。
この人の文章は妙に面白くて、普通に読み進めていたのに結論が変な場所に着地したような、例えるなら「東京行きの飛行機だと疑わないで乗っていて、着いて降りたらイスタンブールだった」というような感じでしょうか。
あるいは、高度な本格派のボケとツッコミの漫才のような文章とでもいいましょうか。
何がどうおかしいかということがうまく表現できませんが、何回読んでも笑ってしまう文章なのです。
宮田珠己の本は文庫本で7冊出ていますが、どの本を読んでもやっぱり笑ってしまいます。


スポンサーサイト
  1. 2013/10/04(金) 16:41:49|
  2. 書評
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

プロフィール

山女ひろし

Author:山女ひろし
札幌在住
自由人

カレンダー

09 | 2013/10 | 11
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。